2015年3月22日

ナイトミュージアム/エジプト王の秘密

『ナイトミュージアム/エジプト王の秘密』を観に行ってきました。



一昨日の金曜日、映画公開に合わせて第1作目の『ナイトミュージアム』がTV上映されましたが、第2作目もまたTVでやってほしいですね。
1作目は記憶が鮮明なのですが、2作目はちょっと曖昧にしか思い出せない……(;'∀') いけないですね。

今回3をやるということでかなり楽しみにしていきました。
その期待には大きく答えてくれる素晴らしい映画でしたね。
前作、前々作をもう一度観たくなりました。
そして『ローン・レンジャー』も。
残念ながら『300』の続編は観ることができていないので、それも観たいですね。

厳密には「3」と書いていないのですが、ひとまず三部作として完結のようです。
しかしナンバリングがないのが気になります。ぜひさらに続編をやってほしい!

前々作『ナイトミュージアム』および前作『ナイトミュージアム2』の感想はこちら

それでは感想をいってみましょう!
(最近、あまり映画の感想を書いておらずスミマセン。映画を観に行くこともあまりできていなかったのですが、体調も回復してきたのでこれからガンガン観に行きたいと思っています。感想は……まあ、時間があればということでお許しを(;'∀'))





※以下、ネタバレを含みます。予めご了承ください。



今作では、最初に自然史博物館のプラネタリウムが登場するところから始まります。
なるほど星座に命が吹き込まれるので、光り輝くアクロバティックな天体ショーが楽しめるというわけですね。
博物館の夜間公開は前作『ナイトミュージアム2』で実現したことでした。

しかし、アクメンラーの石板に原因不明の腐食現象が発生し、展示物たちがバグってしまいます。セリフを繰り返したり、暴れたり。この前代未聞の事態に慌てるラリー。

前回は展示物がスミソニアン博物館に移されてしまい物理的に閉館の危機に陥ってしまいましたが、今回はアクメンラーの石板の力が失われることにより概念的に閉館の危機に曝されることになります。

石板はアクメンラーの父王が詳しいということで、父王が所蔵されている大英博物館に行くことに。
また別の博物館に行く展開です。
まあもう自然史博物館の中だけでは新しいシナリオは作れなさそうですし、前回のスミソニアン博物館での脚本も相当面白かったものですから、味を占めた感じですね。

しかし前回の第2作目のシナリオは後半の展開がぶっ飛びすぎていたためか、今作では導入部分を冒頭に追加し、敵役ランスロット卿の立ち回りも控えめです。あれでさえ「控えめ」です(笑)
なので最終章としては少々物足りなさを感じられた方も多くいらっしゃることと思います。私も、ちょっと物足りないというか、あっけないなあと感じてしまいました。

時系列は前後してしまいますが、今作を観た後で第2作目を観るのもいいかもしれません。

さて前々作『ナイトミュージアム』で原始人の1人が灰になってしまいましたが、新しく原始人チームに一人の新キャラが加わることに。
ラリーをモデルに作られた、ラー(仮名)です。

主人公の夜警ラリーも原始人のラーもベン・スティラーが一人二役で演じています。
ベン・スティラーの演技が光るところですね(もちろん撮影するときはそれぞれに代役を立てているのでしょうが、自分と同じ顔を見たという体の反応の演技が凄いのです)。
第1作目でいきなりその演技力の凄さを見せつけた彼ですが、今作もその高い演技力は観どころの一つです。

第1作目ではオマキザルのデクスターを除いて、ライオンやシマウマやシカやダチョウやマンモスなどの動物たちはすべてCG。ジェドやオクタヴィウスたちミニチュアも後からの合成なので、ベン・スティラー対なにもない空間で演技をしているわけですよ。
今作ではもう1体の恐竜骨格展示物であるトリケラトプスが登場しますが、ベン・スティラーのみならず自然史博物館のお馴染みの面々の演技力にも注目です。

しかしニッキーはもう高校3年生ですか。第1作目が2009年なわけですから、7年経つともうそれぐらいになりますね。
セシルたちはデイケアみたいなところにいるし。活力が湧き上がるのは夜の間だけじゃなかったのか(しかしそれを言うなら、第1作目でなぜ博物館から出てもディスコで踊り明かせるような体力が戻っていたのかは謎ですが)。

館長が解雇されるということですが、それよりも博物館の展示物たちのことを第一に考えるラリー。
博物館を愛し、夜警として戻り、第2作目で奔走したラリーのことを知っていれば、彼の気持ちにはとても共感でき、理解できます。
館長はこの時点ではまだ展示物たちにかけられた石板の魔法を「特殊効果」だと思っているので、感情移入の深さがラリーとは違うのかもしれませんね。

館長のキャラクターはなかなか愛嬌があるのですが、ちょっと「うざい」感じもしますよね(笑)
なので解雇されると聞いて残念には思いましたが、同情はまったく起こらなかったです(;'∀')
まあ、最後には戻ってくるので残念に思って損した感じでしたが。

そしてなんとか大英博物館にもぐりこんだラリー、ニッキー、自然史博物館のお馴染みのメンバーたち。
ランスロット卿のアクションシーンが非常にかっこいいです。アーサー王伝説はイギリスならではのものですね。
こういう形で、もっといろんな国の博物館や美術館に行ってくれないかなあ(笑) 映画を観るだけでも歴史や神話の勉強になりますし、もっと彼らのことを知りたいという好奇心も湧いてきます。
まさに第1作目の夜警の仕事に就いた頃のラリーのように。

ソウリュウ(ヤマタノオロチ?)とのバトルでは、ラリーが商売道具のライトであそこまで戦えているのが凄いというか、ありえない感じですね。ラリーは機転の利く人物として描かれていますので、ソウリュウの首を結んだり、AEDで気絶させたりするのもラリーの性格を如実に表していると思います。
ラリーがニッキーに対して、「彼はまだ未熟な子供だ」と言ったことを受けてランスロット卿がニッキーにも戦いを促し、成長させようとするのも脚本がしっかりしているところですね。そういう点では安心して楽しめる作品になっています。
少なくとも「あの世」とか出てこないので(笑)

ジェドとオクタヴィウスのミニチュアコンビですが、今回は通気口のダクトを冒険しました。
この2人、今作ではまったく役に立っていません(笑) 活躍を期待していた方たち(私もですが)は残念でした。
序盤でYouTube観てFacebookにコメントしたりしてるし。

ミニチュア都市ポンペイの大噴火のシーンですが、このミニチュア都市には溶岩を流す機構があるのか? と最初は思ってしまったんですが、よく考えるとそうじゃない。
アクメンラーの石板によって命を吹き込まれるのはなにも人物だけではありません。山や地形や都市にだって命が吹き込まれ、なぞらえて作られた歴史を再現しようとするのです。

だから命を吹き込まれたヴェスヴィオ火山は、西暦79年の大噴火を再現させ、溶岩によってポンペイを覆い尽くします。
逃げるジェドとオクタヴィウス。ジェドがオクタヴィウスに対して「キモサベ」と呼ぶシーンはなかなか感慨深いですね。もちろん『ローン・レンジャー』へのオマージュです。

そういえばプラネタリウムのシーンではオリオンが館長の頭の上に載せた星の林檎を射抜く描写がありましたが、あれはウィリアム・テルですよね。
『ローン・レンジャー』といえば「ウィリアム・テル序曲」。ここへの伏線でしたか。まあYouTubeで観てた動画も伏線なんですが。

1935年の映画『ポンペイ最後の日』も観たいところですね。

さて、無事に両親と再会したアクメンラー王でしたが、ラリーが余計なことをぺらぺらと口走るため交渉が難航します。
エジプトといえば「出エジプト記」。先日上映された映画『エクソダス:神と王』も私は観ていないんですが、観たくなってきました。聖書も読みたいですね。
『ナイトミュージアム』シリーズは様々な作品への入り口となる映画なのだと思います。もちろん、歴史や神話や様々な雑学に精通しているとなおのこと面白いと思います。

なんとか石板を復活させる方法を教えてもらった矢先に再び腐食が進行。もう一刻の猶予も残されていないというのに、なんとランスロット卿が裏切り(というかラリーから一方的に突き放されたことが彼の騎士道精神に反したのでしょうか)、石板を奪われてしまいます。

絵画の中に入るのは今作も健在。前作の絵の中のシーンはかなり良かったですからね。特にモトローラ氏。
なんと私の大好きなエッシャーのだまし絵の中に入ってしまいます。
独特なエッチングの表現描写も見事ですが、なんといってもカメラワークが凄いの一言。というか足場もそうですが、これどうやって撮っているんでしょうか。
とんでもないシーンですが、エッシャー好きにとってはたまらない垂涎もののシーンですね。だまし絵の中に入ってしまったら(あるいはその中の登場人物になってしまったら)どうなるんだろうと誰もが一度や二度くらいは考えたことがあるはずでしょうから。

さらに逃げるランスロット卿を追いかけるラリーでしたが、原始人ラーを監視カメラで発見した守衛の逞しい女性が慌てて出てきて、一緒に捕まってしまいます。
休憩室のようなところに閉じ込められるラリーと原始人ラーでしたが、ラリーがラーに自分の悩みを打ち明けるシーンが非常に面白いですね。
その一方で息子のニッキーの心情はあまり描かれず、あくまでも父親主観なのが少々惜しまれるところです。
深夜にラリーの自宅マンションでクラブパーティを開き、高校卒業後は1年間浪人してやりたいこと探し(言い換えると自分探し)をし、どっかの島でDJをやりたいとか言っていますが、将来に対する悩みや不安、自分の気持ちに対する答えを探している今どきの若者らしい葛藤にもっとスポットを当ててもよかったんじゃないかなあと。
なのでせめてもうちょっとニッキーとランスロット卿のやりとりが多ければいいのになあと観ていて残念に思いました。

とはいえこれはラリーと自然史博物館の物語。あえてニッキーの気持ちも描かないのもまたアリなのかもしれませんね。
テディもおっしゃっていることですが、ニッキーももう親の手を離れる年齢なわけですから。

その後、ランスロット卿を追ってロンドンの街を舞台に東奔西走するラリーたち。
劇場(カメオ)でアーサー王伝説の演劇を披露していたところにランスロット卿が闖入。なんとヒュー・ジャックマンとアリス・イヴが登場。それぞれ本人役ですが、劇中劇としてヒュー・ジャックマンはアーサー王、アリス・イヴはグィネヴィア(アーサー王の王妃)を演じています。

ついにランスロット卿を追い詰めましたが、石板の腐食を食い止めることができず、テディやアッティラ、アクメンラー王、デクスターが死んでしまいます。
そのことによってついに観念したランスロット卿でしたが、ちょっとあっさり過ぎというか、やっぱり物足りないですね。
もっとしっちゃかめっちゃかな展開にしてもよかったんじゃないかなあと思います。守りに入ってしまっているというか。脚本は第2作目よりもおとなしくなっちゃいましたね。

しかしデクスターとの別れのキスはなんだかしんみりしてほっこりしてしまいますね。
デクスターの演技も素晴らしかったし、もう会えないと思うと感情移入して泣けてきてしまいました。

ラストですが、館長は復職し、ラリーは退職して学位を取得して教師になり、もう自然史博物館の面々ともお別れかと思いましたが、アクメンラー王と石板が戻ってきました。
「魔法は終わらない」、しかし夜警のラリーはもういません。

また戻ってきてくれないかなあ。
でも展示物としてなら、自然史博物館へ行けば彼らに会えますね。
彼らが話し合って、覚悟して、そう決めたのですから、それでいいのでしょう。

ラリーは学位を取ったってことは息子のニッキーと一緒に大学に行ったのでしょうか。同じNY大学だとしたら、父親と同級生というのも複雑な気持ちですね(笑)

実は私は『ナイトミュージアム』を観てベン・スティラーのことが好きになり、惚れ込んでしまったのです。
なのでベン・スティラーに大いなる拍手を。
生粋のコメディアンにこれからも期待しています。

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