2013年12月4日

グランド・イリュージョン -NOW YOU SEE ME-

『ソーシャルネットワーク』で鮮烈な演技を見せたジェシー・アイゼンバーグ主演、ルイ・レテリエ監督のマジシャン映画『グランド・イリュージョン』(原題:NOW YOU SEE ME)を観てきました。
諸事情があって2回観ました。けど、あともう2回ぐらい観たいですね。

イリュージョンをテーマにした作品に『レッド・ライト』というのがありましたが、あちらは完全に超能力で、『グランド・イリュージョン』ははっきりマジック(手品)でトリック(タネ)があるよと言っています。「計算されただまし」である、と。
ただ、催眠術だけは実際に能力として扱われています。催眠術も超能力の一種であるとすると、ここだけ受け入れられないかもしれません。

内容としては、マジシャンが手品を使って犯罪行為(金銭強奪)を行うというストーリーがとても面白いですね。
ラストの展開も悪くないです。

ファースト上映は1ヶ月で終了という寂しい感じでしたが、セカンド上映をやってますので、ぜひ観に行ってみてはいかがでしょうか。
ザ・ベスト・オブ・ムービー2013トップ10に入るぐらいの名作だと思います。

それでは感想を。





以下、ネタバレを含みます。ご了承ください。



まずは4人のマジシャンが登場し、各々パフォーマンスします。
J・ダニエル・アトラス(ジェシー・アイゼンバーグ)、ヘンリー・リーブス(アイラ・フィッシャー)、メリット・マッキニー(ウディ・ハレルソン)、ジャック・ワイルダー(デイヴ・フランコ)。
彼らを見つめるフードを被った謎の人物と、地名が書かれたタロットカード。導かれるようにして4人は一堂に会します。
NYのとある雑居ビルで脱出ゲームっぽいゲームをしますが、クリアすると図面がホログラム投影されて現れます。
これから行うマジックの図面です。どんな設備を用意し、どんなトリックを作るかが書かれているようですが、特に見えません。これから見るマジックのタネがわかってしまうことほど興ざめなことはありませんからね。

そして1年後。
マジシャン4人は「フォー・ホースメン」として舞台に立ち、観客の1人をパリの銀行にテレポーテーションさせ、金を奪うという犯罪マジックを披露します。
当然FBIが動き出し、マジシャンのタネを暴くことを生業としているサディアス(モーガン・フリーマン)に協力を依頼しますが、あまり良好な関係とは言えそうにない。
マジシャンが逮捕されたら、その分サディアスの仕事は減るわけですから当たり前ですが。

捕らえられた4人をFBIのディラン・ローズ(マーク・ラファロ)とインターポールのアルマ・ヴァーガス(メラニー・ロラン)が取り調べをしますが、特に成果は上がらず、証拠不十分で釈放されるのが面白いですね。
特にCMでおなじみのシーン、ダニエルが手錠をローズにつなぎかえるというマジック。あれは衝撃ですよね。
ウディ・ハレルソンがインタビューで「タネを知りたくなるのが良いマジック」と言っていたので、まさにこれが「良いマジック」と言えるでしょうね。ローズと協力すればこのマジックは可能なのかなと思いましたが、この時点ではまだそれは無理そうなので、ダニエルが1人でやったことになりますね。いやー映画的な演出が加わっているとしてもすごく面白いです。

2度目の舞台は時系列シャッフルが行われていますが、すべて今後のストーリーの伏線です。
マジックのパフォーマンスが伏線となるストーリーなど未だかつて観たことがありません。脚本が実に素晴らしいですね。

FBIも黙っていなくて、彼らの住居を突き止めますが、実はこれも計画のうち。
ローズに追われてジャックが死んだ……とばかり思っていましたね。タロットカードの「死」はそういう役割を意味していたのでしょうか?(だとすると他の3人に与えられた役割は何なのかということになりますが)

この辺りはサスペンス的です。
一体物語はどこに収束するのだろうとハラハラする感情さえ沸き起こりますね。
金庫のトリックは2回目の舞台で伏線があからさまに張られていたのに、それがただのショーであるという見方しかしていませんでしたから、全然わかりませんでしたね。
3回目の舞台での度肝を抜かれるようなイリュージョンは、さすがにCGだろと疑っていますが、どうなんでしょうかね。
疑ったらつまらなくなるので、素直に面白いと受け止めたほうがいいでしょうしね。

ラストの展開も大好きです。
最も意外な人物が首謀者であり、過去や背景もちゃんとつながっている。
サディアスが4ホースメンのマジックのトリックは「ずっと以前に考えられたものだ」と言っていましたが、1年以上前、つまり雑居ビル脱出ゲームでゲットした図面は、さらに以前につくられたものってことだったんですね。
細かいセリフまで納得のいくオチで、非常にすっきりした気分を味わえますよ。下手なサスペンスドラマよりずっと面白いです。

続編やってくれないかな~と思っていたんですが、まああの終わり方では難しいかも。
FBIでのローズはマジシャンがらみの犯罪に並々ならぬ因縁があるようで、他にもマジシャン犯罪があったのかな? と窺わせるそぶりでしたが、そのあたりも気になるところですね(どうせDVDの特典で語られて終わりというパターンかもしれませんが)。
憎めないキャラクターばかりなのでまったく飽きないし、エンターテインメントとしてもかなり高評価です。

最後に、エンディング曲に使われたPhoenixの「Entertainment」を聴きましょう。

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