2013年11月22日

キャプテンハーロック

これまた少し前に観た映画の感想ですが、フルCGアニメとして映画化された松本零士『宇宙海賊キャプテンハーロック』を観に行きました。
3D上映で観まして、かなり面白くて興奮しました。

フルCGということでしたが、メインキャラの声優がいわゆる俳優陣だったので不安でした。
最近のアニメはなぜか声優ではなく俳優を使う傾向がありますからね。舞台俳優ならまだしも、普通の俳優は声の演技ができない人が多い。ただ単に知名度を優先しているのかもしれません。残念なことです。
しかし脇役はベテラン声優がガッチリ固めていましたので、そこまで大きな不安ではありませんでした。
観終わってみるとまったくの杞憂でしたね。特にハーロック役の小栗旬には『グスコーブドリの伝記』のせいで一抹どころではない不安を抱いていたのですが、ハーロックのような寡黙で独特の「近寄りがたさ」を持ってる人物には小栗旬はまあまあ合っているんじゃないでしょうか。

実のところ漫画も読んでいないし、TVアニメも観ていないので、映画と比較することができないのが残念ではありますが、その分まったくの純粋な気持ちで観ることができました。
原作やアニメ版とは脚本がだいぶ違うようですが、詳しくは知りません。
脚本は『亡国のイージス』などでおなじみの福井晴敏先生ですね。スタッフロールで知ってさらにテンション上がりました。

時間がないない言いつつあらすじに沿って感想を書いてしまうのが悪い癖になってしまいましたが、なにはともあれ2ヶ月前に観た作品ですので曖昧になってしまう部分もあるかもしれませんね。
どうぞご容赦ください。



※以下ネタバレを含みます。ご了承ください。


主人公というか語り手役は、ヤマ(三浦春馬)という青年。
荒廃した都市でうらぶれている連中と一緒に、宇宙海賊キャプテンハーロックが乗るアルカディア号のクルーになろうと険しい山を登ります。山の上に着陸したのです。
でも、ヤマ以外の連中は突き落とされるという無情っぷり。「自由」を求める者だけがクルーになれるようです。この感じ嫌いじゃないですね。

ハーロックが静かにヤマを見ているのですが、その存在感が異様ですね。船のなかは暗いので背景に隠れがちになるかなという感じがしましたが、しっかりと、厚みがある映像になっていました。

地球の居住権を争って引き起こされた「カム・ホーム戦争」なるもので、地球は「ガイアサンクション」なる統治機構が聖域として不可侵領域にしている……ようです。
キャプテンハーロック率いる宇宙海賊は、青い地球に帰ることを目的にしている。
本当は違いますが、まだみんなそれを信じています。

ヤマもただの青年ではなく、ガイアサンクションに勤める兄・イソラ(森川智之)からスパイとして送り込まれた工作員でした。
過去にヤマが引き起こしてしまった爆発事故のせいで、イソラは足を失い、幼なじみであり現在はイソラの妻であるナミ(坂本真綾)は昏睡状態にあります。イソラはそのヤマの感じている責任を利用した……と周りの人間は解釈しているようです。
でも実際は違うんじゃないかなと思います。その後の回想シーンを考慮すると、ヤマが自ら志願して、特に兄貴に対する嫌悪感は感じていないと思うのです。責任感は、もちろん感じているでしょうが。

アルカディア号には「ダークマター機関」を搭載しており、これによってワープ航行を可能にしています。
扱えるのはニーベルング人のミーメ(蒼井優)だけ。人類が唯一接触できた異星文明人だそうです。

外装の自己修復機能も備えています。これが結構すごくて、無機的な感じではなく、有機的に修復されていくという。仕組みは謎。

クルーは結構いますが、ヤッタラン(古田新太)とケイ(沢城みゆき)が主なクルーですね。
意味もなくケイのシャワーシーンがあります。未来的なシャワールームです。

ハーロックは宇宙の各地に爆弾をしかけています。
“時の結び目”と呼ばれる場所を爆発させることにより、時の結び目をほどき、不条理な時空間を過去に戻すとか戻さないとか。

そうです。
青い地球は単なるシンボル、つまりまやかしです。
本当は放射性物質に覆われ、火山噴火が起こり、プロミネンスのような赤黒い炎が立ち昇る、まるで何億年も前の姿のようです。
地球をこうした姿に変えたのは、ハーロックの仕業であると言うではありませんか。

ハーロックの友人であるトチローがカム・ホーム戦争の犠牲になったと知ったハーロックは、その戦争の原因が地球にあると思い、反旗を翻してダークマター機関の能力を解放させ、地球を滅ぼしました。
ダークマター機関のダークマター放射にその身を曝されたハーロックは、不死身の体になりました。

トチローは死んだわけではなく、どうやらアルカディア号のブレーンになったようですね。
アルカディア号の自己修復機能が有機的なのはトチロー=アルカディア号だからなんですかね。

ハーロックの一味はガイアサンクションから殺されそうになりますが、危機を回避。
同時に、滅びた地球に出向いたヤマが花を見つけて採ってきます。
ヤマ、イソラ、ナミのいた植物園に咲いていた花でもあり、トチローの研究で用いられた花でもあります。
それを見たハーロックは時の結び目を爆発させることはやめ、現状を受け入れ、前へと進み始めます。

ヤマの顔についた傷がハーロックの傷とそっくりなんですが、ラストで眼帯を渡されることで、ヤマがハーロックの後継者みたくなりましたね。
あえて何も言わないのがいいですね。

窮地に陥ったヤマをハーロックが助けるシーンや、ミーメの盲目的とも言えるハーロックへの信頼感、ヤマとイソラのバトルなど見ごたえのあるシーンはまだまだ他にもたくさんあります。

DVD/ブルーレイは来年2月14日発売。これはぜひとも3D映像で観るために初回生産限定特装版を買うしかないですね。
3Dテレビがありませんが、SONYのヘッドマウントディスプレイの新型モデルHMZ-T3を買うべきですね。ワイヤレスじゃないほうでいいので。

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