2013年9月15日

ローン・レンジャー

もう1ヶ月あまり前のことですが、ジェリー・ ブラッカイマー監督、ジョニー・デップ主演の『ローン・レンジャー』を観てきました。
最近まったくブログを更新する意欲がわかず、申し訳ありませんでした。時間がなく、かつ体調不良が続いていたというのもありますね。まあ、今も体調不良は継続中ですが。

『ローン・レンジャー』は随分昔の作品で、過去何度も映画化・ドラマ化されている有名作品ですね。僕はこの作品で初めて知りました。
最近観た映画の中では群を抜いて面白かったですね。ザ・ベスト・オブ・ムービー2013の上位に入ることでしょう。
観終わったあと、頭の中で『ウィリアム・テル序曲』が鳴りっぱなしでした。後半のドタバタシーンでずっと流れているのですが、マッチしすぎですよね(『ウィリアム・テル序曲』は『ローン・レンジャー』のテーマ曲として知られている)。

さて、さくっと感想いきましょう。
読むより観ろ! です!



※以下、ネタバレを含みます。ご了承ください。


舞台は西部開拓時代。蒸気機関車を大陸横断鉄道として施設していますね。
そして、先住民インディアンが侵略された時代でもあります。

物語はいきなりトント(ジョニー・デップ)とキモサベ(ジョン・リード(アーミー・ハマー))から始まるのではなく、見世物小屋でインディアンを“やっている”トントに、通りがかった少年が話を聞くという形で始まります。テクニカルな物語構造ですね。
トントはかなり老けているので、話が途切れ途切れで、行ったり来たりする。それがまた面白くて、ただの過去の回想ではなく、あくまでも観客が少年に感情移入できるようなつくりになっている。賛否両論あるようですが、僕は『クラウドアトラス』が大好きなように、時系列ばらばらにするストーリー構造はかなり好みです。ミステリ的、あるいはサスペンス的でもありますからね。

いきなり銀行強盗とか(笑) ( ^ω^ )どうしてこうなった! と誰もが思いますよね。

列車で護送中の犯罪者、キャベンディッシュ(ウィリアム・フィクナー)が脱走するシーンに移ります。トントとキモサベはここで出会います。
ここからもうドタバタ劇!(笑) 『パイレーツ・オブ・カビリアン デッドマンズ・チェスト』が好きな方は垂涎ものですね。足場の悪い場所で派手なアクションバトル! 生命の泉では樽の上ぐらいしかなかった足場悪いバトルがここで取り入れられている! 楽しい!
まあ軸が外れた回転する水車の上で剣戟やるのがぶっとびすぎなんですけどね(笑)

そしてジョン・リードがレンジャーになり、兄や仲間が殺され、ジョンも殺されそうになるが、一命を取り留める。トントは死の淵から復活した不死身の「ローン・レンジャー」だと信じているようだが……。
おそらく、原作では本当に蘇ったものとして描かれているのかもしれません。でも、今回のブラッカイマー版では、ジョンは意識を失っただけ(仮死状態)になっていたから助かったともとれる描写がありますからね。
トントの過去や、ウェンディゴ(悪霊)をトラウマとして位置づける上で、「蘇った」というのも科学的解釈が必要なはずですからね。

ここからキャベンディッシュ捜しになるわけですが、あっちへ行ったりこっちへ行ったり。キャバクラみたいなところのボスの義足の女性・レッド・ハリントン(ヘレナ・ボナム=カーター)がかっこよすぎる。

インディアンの集落を訪れてトントの過去話を聞いて、キャベンディッシュの目的を知り、阻止しに行く。兄嫁も連れ去られてるし。
捕まえて軍に引き渡すんですが、そのトップであるレイサム・コール(トム・ウィルキンソン)が実はキャベンディッシュとグルだった! というのは非常に逆転的でいいですね。「兄弟」と行っていますが、血がつながっているわけではなくて、盃を飲み交わした的な同盟でしょうね。懐中時計の開き方でトントはコールこそが故郷を滅ぼし、家族や仲間を殺した張本人だと知ります。
息もつかせぬ熱い展開ですね。一度は追い詰められますが、計画を練りに練って逆転してハメる方法を企てます。やられたら、やり返す。倍返しだ!!

大陸横断鉄道開通祝典記念(かな?)で機関車を乗っ取ります。貨車には大量の銀が。
最初はトントがコールに奪われた銀を奪い返すのかなと誰もが思いますね。でも、橋を爆破させた。その爆薬は銀行強盗の結果手に入れた(ここで最初に戻ります)。これらのことを踏まえると、やがてそうではないことがわかります。
ここから、まさかのカーチェイスならぬトレインチェイス!! 流れっぱなしの『ウィリアム・テル序曲』に合わせて、ピストルの弾でガラスの割れる音がリズムに乗っていて楽しい。列車から列車へ飛び移る! 下へ転落したと思いきやシルバーに乗って並走する! 連結部を外す! 屋根の上に発砲してダンスさせる! パチンコでブドウを撃つ! 立体交差で上を走る列車から下を走る列車に飛び降りる! もうやばすぎる。笑いが止まらなくなるので要注意です。

最後に、コールの結末。銀を求めるならば、銀に埋もれて沈め! この結末は勧善懲悪の感があって実に良いですね。

式典のブラスバンドが包帯まみれなのに気が付きましたか? 一度目の式典で列車が舞台を壊したことにより、演奏者も少なからず負傷してしまったようです。それでも健気に演奏をするのが笑いを誘います。

そしてここで予想外の観どころがあります! ローン・レンジャーが無事に生還を果たし、兄嫁であるレベッカ(ルース・ウィルソン)と再会して抱き合ったとき、遠巻きに眺めている式典出席者のなかの1人の女の子が母親とおぼしき人に抱きつくんですよ。彼女の演技が実にリアルで、感嘆してしまいました。たったの1シーンなのに、観客の共感をこの上なく煽るんです。彼女の将来が楽しみですね。名前はわからないのですが、ご存知の方がいらっしゃいましたらお教えください。


『オブリビオン』のBlu-rayを買いそびれたまま、しばらく経ちます。
刊行ペースが早すぎますよね。まあ、同時封切りではない作品は、本国ではとっくに上映終了してますから仕方ないんでしょうけどね。それにしたってここ1、2年でだいぶ早くなりました。ヘタすれば上映終了から3ヶ月でパッケージ化されますからね。
『ローン・レンジャー』のBlu-rayも余裕があれば買いたいものです。いや、絶対買う!

0 件のコメント:

コメントを投稿