2013年6月16日

オブリビオン

トム・クルーズ主演のSF映画『オブリビオン』を観てきました!
とても面白い映画でした。今年1、を2争う面白さですね。
トロン:レガシーの監督のようで、どおりで僕が好きになれたわけでした。「一番好きな映画は?」という質問には「トロン」と答えるようにしていますから。
音楽が好きなバンドM83が担当しているとエンドロールで知りました。音楽もとても良かったので、好きなアーティストがつくっていると知ると余計好きになれますね。
スカヴに出くわしたときの戦闘の音楽がめちゃくちゃかっこよくて、ゲームだったら戦闘が盛り上がるだろうなーと思いました。
あ、でも、『オブリビオン』ってタイトルのゲーム、全然関係ないけどすでにあるなぁ(笑)


ところで、ようやく最近の忙しさが落ち着いてきたのでこうしてブログを書けます。
先月は漫画も描けずじまいで、実に申し訳ありませんでした。
でも、ブログを書くのが億劫になってしまいましたね。みんなそうなので、7年以上も続けてる僕のことをすごいとか言ってきますけど、文章を書くのは好きなだけですね。
でも近況を書いたり、なにより「感想」を書くのが昔から苦手なので、やはり自分が面白いと思ったもの、楽しいと思ったものだけに限定していきたいところです。
家でPCを起動する時間も短くなりましたし。

僕が映画館スタッフをやっていた1年間で観た映画のベスト5くらいを決める記事を書こうと思っていますが、まずは『オブリビオン』の感想を書きます。
本当はあらすじすらいらなくて、すっきりした記事にしたほうが書くほうも読むほうも楽というものです。




以下、ネタバレを含みます。何卒ご容赦ください。


舞台は2077年の地球。異星人との宇宙戦争のあと、滅んだ地球でエネルギープラントを警護する任務(と本人は思い込まされている)にあたってるジャック・ハーパー(トム・クルーズ)が主人公です。ペアチームで、ヴィカ(アンドレア・ライズボロー)というパートナーがいます。

とにかくどんでん返しのストーリーなので書くのが難しいです。まずは映像的、美術的観点から。

「タワー」と呼ばれる観測基地的なデザインがまずいいですね。
標高の高い位置にすごく不安定な支柱に支えられて立っている。風とか雨とかで簡単に吹き飛んじゃいそうな感じなのに、しっかりしていて、生活の必需は整えられています。プールとかありますし、序盤で2人がトレーニングしている部屋もグッド。
食事はカロリーメイト的な栄養食だけかと思いきや、そうでもないらしい。ハンバーグみたいな料理もあった。
エレンタールみたいな栄養剤をスープみたいに飲んでるシーンがやけに気になりましたね(笑)

テーブル端末は完全に『トロン』のオマージュでもあり、最新型のデバイス案でもあります。
ドラッグ&ドロップで情報をジャックのパトロール船に送ることができます。Apple的。アイコンをドラッグして、ジャックの位置を示すマーカーにドロップ。いや、Google的かも。
『トロン』のときよりも、各ウィジェットがわかりやすくなっていますし、実際の操作がユーザービリティに溢れています。
コップは認識されないようですが、結露した水滴とかどうすんだろ。
テーブル端末はチャート(地図)を見るのに便利ですね。

パトロール船のデザインも面白い。FF12のエンディングでヴァンが乗る飛空艇のデザインに似ていなくもない……。前方が丸くなっている。
飛び始めるときにバク転みたいな動きで降下していくんだけど、あれの意味ってなんなんだろう。単にジャックがやりたくてやってるだけなのかもな。
そういえば『アウトロー』の主人公の名前も、ジャックだった。

銃のデザインも好き。ライフルもいいけど、やはりハンドガン。ライフルは未来未来してるけど、ハンドガンはすごい。
重厚で光沢のあるブラック、Apple製品のような洗練されたデザインに惹かれました。スイッチを入れると、電源が入る。銃型デバイス。
特に湖畔の家で、これからテットに向かうというシーンで、テーブルの上の銃を持ち上げるところがとてもいいですねぇ。

湖畔の家の郷愁感漂う雰囲気も好き。2077年にレコードというのがいいんですよ。

壊れた月が空中に浮かんでいる描写もなかなかのものです。

宇宙船オデッセイは『2001年宇宙の旅』のオマージュでしょうね。
あの船内デザインも好きだなぁ。基本的に宇宙的なものが好きなだけかも(笑)


ではストーリーについて。
ネタバレわんさかありますのでご注意ください。

こういうどんでん返し的逆転ストーリーは大好きですね。
放射線汚染区域というのは要するに、他のジャックと干渉しないためのうそっぱちですよね。
主人公のジャックがオリジナルではないというのは、49番目という数字からもわかるでしょう。オリジナルだったら、0番か1番になりそうなものですから。
最初はジュリアがうっとうしいキャラクターだなと思ったんですよ。観ている側からしてみればヴィカに肩入れしてしまいますからねどうしても。
そこから真実へと辿っていくために、最初はジュリアをうっとうしく見せることで、今の生活の安寧さを観客と共感させられるんですよ。見事です。
真実に近づくにつれ、ジュリアのほうに共感していく。
そうすると今度はヴィカがかわいそうになってしまいますけどね。彼女はなんの罪もありませんから。操られているだけ。

ビーチ(モーガン・フリーマン)のキャラがいいなぁ~。ハードボイルドだなぁ~。
名前って作中で出てないような気がするんだけどね。

全然飽きが来ない作品=面白い作品って言ってもあながち誤りでもないので、そう言っておきます。全然飽きが来なかった。

テットの目的がなんなのかというと、水を集めることでしょ。じゃあなんのために水を集めてるのか(エネルギープラントでもあるので、エネルギーを集めているわけでもあるのか)。
やっぱり母星に持ち帰るためでしょうね。どこにあるのかは知らんが(あるいはテットそのものが母星という可能性もある。人類が住めるほどであると思い込まされているぐらいだし)。クローン培養施設ぐらいしか見えなかったけど、ほかの場所にはテット星人がそれなりにいたのかもね。水不足とエネルギー不足なわけなので、それほど多いとも思えないが。
テット単体であるとはあまり考えにくいかな。

ジャックがヴィカに「タイタンなんてない」ということからわかるように、人類はタイタンに移住なんてしていない。
タイタン調査団の目的が6週間前にテット調査に切り替わったということは、6週間前に人類は敗れて、その時点ですでにテットに侵略されていたんでしょうね。で、まんまとテットの中におびき寄せられ、クローンにされると。
クルーを切り離して正解でしたが、そのうちのジュリア以外は殺されちゃってますからね……。
残された人類もテットは滅ぼそうと考えているわけで、残された人類に「スカヴ」という名前をつけて敵対視している。
だから序盤と終盤でがらりと構図が逆転しているんですよ。常識も固定観念も、世界観ですら、ぜんぶ。



息もつかせないほどの急展開ですが、実に感情移入できるし、ワクワクしました。
テットの中枢でコールドスリープ装置を開けたときはあっと驚きましたね。
エンディングも実に素晴らしいオチを用意してくれました。この脚本のラストは、あれがベストですね。感動的というわけではないけど、「観てよかった!」と心の底から思える作品でした。

今年のベスト1は『クラウドアトラス』にしようかと思っていましたが、もしかしたら『オブリビオン』にするかもしれませんね。



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