2012年7月23日

アメイジング・スパイダーマン

アメスパを観てきました。もちろん3D字幕。
アメイジング・スパイダーマンを観るがためにスパイダーマン1~3を先日観たわけですが、こちらのリテイク版よりも、前3部作のほうが好きになってしまいました。
もともと原作漫画でも設定が複雑になりすぎて回収できなくなっちゃったから高校生編からリテイクし直すよとか言って描き直されたものらしいので、そりゃダメだろって感じですね。
でも3Dの映像や、あくまでもリテイク版として楽しめればいいかなと思ったので観に行きました。
これは全然客が入ってない理由が以上のことも踏まえても納得できてしまいますね。
でもちょいちょい良いシーンもあったので、ともあれ感想をどうぞ。



※以下、ネタバレを含みます。ご容赦ください。


やはりトビー・マグワイアのほうが演技が上ですね。
スパイダーマンオリジナル3部作は、1作1作にしっかりとしたテーマが与えられていたのに対し、今作は普通のアクションものといった感じです。
ストーリーも異なりますので、まるで世界線を飛び越えたパラレルワールドのよう。
このピーターはスケボーもできるし、なんだか全然“ダメ”な感じがしない。からかわれてるのもいかにも演技臭い。そのあたり、トビー・マグワイアのほうが自然にこなすからよかったですね。

まあストーリーはですね、結局おじさんは強盗に殺されてしまうのですが、両親の存在が色濃く出ていますね。
飛行機事故とか新聞には載っているのですが、コナーズ博士の側近の黒服(?)みたいな人が伏線張ってますし、裏がありそうですが、きっと続編に持ち越しなんでしょうね(公開前から続編の話もちらっと出ており、最後に意味ありげなシーンで終わるため)。
で、コナーズ博士は確か前3部作でも登場していましたが、腕があったかどうか記憶が定かではない……。
あの遺伝子技術が実用化されれば、乙武さんに手足が生えるのかーとか考えながら観ていました。
でもリザード化してしまう?
結局モンスターと戦うんですよね、いわゆるアメコミ展開。まあ前1はグリーン・ゴブリンでしたが、あれもノーマン氏が人体実験により手に入れたパワーですからね。ドーピングで強くなるというのは同じ。

橋でのバトルで、ガソリンが車に引火するなか子供を助けようとするシーン。
「マスクを被れ! 強くなれる」というセリフがとても良い。子供が煙を吸い込んで一酸化炭素中毒にならないように、マスクを被らせるのです、その説明はなしに「強くなれる」と言って。
このシーンは好きですね。後々、助けた子供の父親が味方になってくれます。まさに「情けは人のためならず」ですね!
クレーン仲間に電話してスパイダーマンのために近道を作るっていうシーンは胸が熱くなりました。ヘリまでスポットライトで協力しちゃってさ。

あともう1つ好きなシーンがあって、コナーズ博士が夜のオズコープ社オフィスにてガラスの仕切りを鏡に見立てて、その間に立ち(自分の中心にガラス板が来るように立ち)、失った右手を存在するかのように、左手をガラス板に映して思惑に耽るシーン。
これはいいなと純粋に思った。
でも乙武さんも言うように、片腕を失ったからといって弱者ではないよね。不便かもしれないけどさ。「腕を取り戻したい」という業が破滅を生むのですよ。
考察すればそういうテーマがあるのかもしれませんが……、前1作目の「Great power comes great responsibility」には敵いません。

おじさんが「responsibility」という単語を口にするだけで反応してしまいます。
トビー・マグワイア演じるピーターは素直に、強大な力は持つだけで危険であることに気づき、純粋におじさんのその言葉を胸に刻みますが、今作ではそういった言葉もなく、やんちゃしてるだけなので、そういう性格ではないんですよね。
コナーズ博士とバトルしたあとで警部を助けられず、約束も守れず(でもあの約束は残酷な気もする。ピーターが自分でMJを危険に巻き込まないと決めた前1作目とは違い、言われるだけというのが気に食わない。自発性がないから残酷に聞こえるだけかも)、全然感情移入できないんですよね。

バトル後、コナーズ博士が落ちるピーターを助けようとするのがいいですよね。
人間状態とリザード状態とでは良心の有無があり、変な声とか変な黒い人(最後に出てくる)のささやきにも人間状態なら対抗できるわけですね。あるいは理性と本能の重視の違いかな。

なんかね~。
蜘蛛の力を操れるようになるまで、その力を恐れたり、必死でコントロールできるようにしたりというエピソードがまるでないんですよ。
しかも蜘蛛の糸を出すのは機械頼りだからね。自分の体から出てくるものではない。
今作のピーターにだったら、『アラクニド』のアリスは余裕で勝てますね。瞬殺ですね。全3部作のトビー・マグワイア演じるピーターには勝てないかもしれませんから。それぐらい、滲み出る強靭さというか、力の精度が違う。
どうしても比較になっちゃうのは仕方ないのかもしれませんが、まあスパイダーマン好きなら観て損はないでしょう。比べるのも楽しみのうちのひとつになりますから。

最後にひとつ。
おじを殺した強盗にはまだ仕返しもできてないし、捕まってもいません。
だからまだ部屋に警察からもらった似顔絵が貼ってある。
続編はそこにスポットを当ててくれるのかどうか……。
というか、スパイダーマン好きが興味本位でアメスパを観てるだけの興行のような気がするので、続編作る金があるのかとか、作っても回収できるのか定かではないでしょうね~。
まあやるにはやるでしょうね。エンディングテーマがなんで日本語の歌なんだよって感じでがっかりしましたけどね。字幕版でも日本語ですからね。なんなんでしょうね。

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