2012年7月22日

幸せへのキセキ

マット・デイモン、スカーレット・ヨハンソンの実話を元にしたフィクション『幸せへのキセキ』を観てきました。
なんと音楽担当がヨンシー。シガーロスのホピポラも流れます。ヨンシーのソロ・アルバムから、「GO DO」が主題歌的な存在として作中でやたら聴けます。
もちろんヨンシー以外の挿入歌もあります。
まあ、シガーロス好きで感動系のストーリー好きならぜひ観に行きましょう。



※以下、ネタバレを含みます。ご了承ください。


妻を亡くしたベンジャミン、ジャーナリストで、子供が2人いて、なんやかんや大変そうですね。
で、仕事も辞めて、隣人がパーティやってうるさいし、息子も退学になってしまったので、引っ越してやりなおそうとします。
で、借家の契約に行ったら動物園付きでしたというお話。原題が『We Bought A Zoo』ですしね。

予告からSigur Rósおよびヨンシー全開だったので、楽しみにしていた方は僕の他にもたくさんいるのではないでしょうかね。キャストもいいし。
動物園というのは今はあまり流行っていないのかもしれない。テレビやネットで簡単に観られるし。水族館はまだ流行ってるかもしれない(雰囲気を楽しみたいだけかもしれない)。
でも、一度廃園に追い込まれてしまった動物園が、マット・デイモン演じるベンジャミン一家=新オーナーによってリニューアルオープンするというのはなにか情緒に訴えかけるものがあるのかもしれませんね。
資金繰りとか、管理の大変さを如実に描いています。でも、オーナーになった理由を訊かれたときに、「Why not?(いけないか?)」と言って、まあ亡くなった奥さんの受け売りなんですが、このセリフがすごくいいですよね。

今の時代は誰もが「理由」を求める時代ですよね。志望理由や目指した理由、やりたいことをやる理由、やらなきゃいけなかったことをやらなかった理由、いじめた理由、いじめられた理由、好きになった理由、嫌いになった理由、生きる理由、死を選んだ理由……。
理由を割り出そうとすることが、本人の意思決定の根本的なものであるかのようですよね。でも、いくら人間だからといって、完全に理性的じゃないし、合理的な判断なんて誰もができるわけじゃない。
理由なんてなくていい。直感や本能、自分の中にある信念や趣味嗜好に従った結果の「Why not?」で片付けられたらギクシャクもしないはず。だから訊いたあとで笑うんですよね、2人とも。

とはいえ話さなきゃわからないことも当然あるわけで、その辺りは父子関係で描かれていますね。僕もああいう頃があったなと……。
動物園の再開というストーリーも併せて、人の心の奥にしまわれていた「懐かしい気持ち」を喚起させるような作品なのかもしれないと思いました。

実際に開園前日に大雨が降っていたのかどうかはわかりませんが、あの展開はありきたりのようでいて、王道展開の泣かせるものでしたよね。
賛否両論あれど、僕は好きですね。

「報われる」ストーリーが好きなのかも。それが余計に劣等感を進行させ、慰めとはまるで逆方向に進んでしまうことを知っていても。
報われないストーリーももちろん好きです。でもその場合でも、自分と同調してしまって劣等感は募りますけどね。

その後も動物園の経営は続いているらしい。もちろん現在も。
予定調和感があるのかもしれませんし、幸運続きだなぁとも思いますが、必死に努力して、悩んで悩みぬいた結果こうして報われているので、希望を与えてくれる作品でもあるかもしれません。

倒れたら倒れっぱなしで諦めるんじゃなくて、必死に立ち上がろうとする意志が大事なのかも。



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