2012年5月31日

宇宙兄弟

『宇宙兄弟』を観てきました。
Coldplayが主題歌ということで、公開前から気にはなっていました。
しかし蓋を開けてみると不穏な感想ばかり飛び込んでくる。
「2025年なのにPCのOSがWindowsXP」とか、「漫画では大腸内視鏡のシーンで四つん這いになって受けてる」とか(後者は聞いた話なので未確認)。
もうOSはWindows8が出るというのに、2025年の自動車会社で未だにXPを使っているとも到底思えない。
また内視鏡検査はほとんど仰向けになって受けます。ちょっと横を向くこともあります。四つん這いになる(つまりうつ伏せになる)ことは決してありえません(ありえるなら、そいつはヤブ医者だ!)。今まで内視鏡検査は5、6回ほど受けました。全部仰向けですので。
病院によりますが、モニタが見える位置にあるところもあって、そういうときは睡眠導入剤(鎮静剤)が効いてくるまでの間は見入っちゃうんですよね。ちなみに僕は初めての内視鏡検査(高校生のとき)で鎮静剤なしでやりましたwww まあなんとかなったよ。

さて、映画ですが、やっぱりColdplay目当てで来ている客は少ない印象。
まして挿入歌にSigur Rósが使われている(!)と知ったのもの最近で、それを知ってから上記のような細部にこだわりがない作品であると想像していたにもかかわらず観に行きました(結論として、杞憂でしかなかった。ささいな問題でした。気にならないレベルです)。

僕のブログを読んでくれている方でSigur RósとColdplayを知らないという人はほとんどいないとは思いますが、一応紹介がてら載せてみましょう。その後、感想です。







※以下、ネタバレを含みます、ご注意ください!


漫画やアニメでストーリーを知っている方には無用の説明になりますね。
子供役の2人、結構似てるなとか思っちゃいました(笑)
UFOが出てきた時点で、あ、これは後々なにかあるなと思っていたのですが……。

会社をクビになる経緯が上司に宇宙飛行士の弟をバカにされてキレたからという導入がなかなかいいですよね。
で、職探しをするんだけどうまくいかないというのも、とてもリアルですよね。今そういう渦中に立たされているから余計突き刺さってしまいました。31歳……。それまでに定職につけているかなーおれ。

笑えない冗談はさておき、WindowsXPのネタはクビになる直前で出てきます。5年間開発してきた車がおじゃんになって、なんでダメなんだーとPCモニタをスタイラスでつついて唸ってるシーン。確かに、XPだ!www
まあ、その一瞬だし、ストーリーと全然関係ないので特に来にしなければどうということはありませんね。

その後ムッタのサクセスストーリーが始まっていってしまうわけなんですが、まあご都合主義なのはしょうがないですね。
この作品のテーマは「夢」なので、それに突き動かされたり、また縛られたりしながら、宇宙飛行士になるための試験を受けていくわけです。
ロケットのテイクオフシーンはやっぱりかっちょいいですね。
で、弟ヒビトは月に行くわけですが、月って空気がないから音もしないんじゃないの。よくわからんけど。

6人に絞られるシーンでは、得票数で負けてるのになんで合格なんでしょうねー。そういうところ、「夢」とか曖昧な言葉で場を濁して、ごり押ししている感じがすごくしました。たとえ兄弟でも、現実だったらそこで終わりでしょ。でも、そこで終わるとストーリーも終了してしまうので、受からせるしかないわけだけど、そういうご都合主義で話が進んでいってしまっていますよね(偏見かな?)。
それでもこの映画が持つテーマというか、伝えたいこと、「夢は諦めなければいつか叶う」ということを全力で伝えようとしていますよね。

昨日『スパイダーマン2』を観たので、ちょっと微妙に卑屈になっていますね。スパイダーマン2では、「正義のためなら毅然として夢を諦めなければならないこともある」というのがテーマですから。

宇宙飛行士になるための試験にシーンをほぼ割いてしまっているので、宇宙飛行士になったあと、月での活動のための訓練はまったく描かれていません。ヒビトのときも、ムッタのときも。「さんざん訓練をやった」とか、「さんざんトラブルシューティングをやった」みたいなことを言っているのに、その訓練の重さがまるでぺらっぺらで伝わってこないのが最後にとても残念でしたね。
最後はSigur Rós「Hoppípolla」を流しながらビデオでショートカットして、映像的なレトリックでごまかしてしまっているんですよ(製作サイドがごまかしているかどうかは知らないが、少なくとも僕はそう受け取った)。そこがとても残念でなりません。

でも、なかなか面白い作品でした。ごちゃごちゃ細かいこと言ってないで、早く観ればよかったですね。
宇宙にロマンを感じない人はおそらく地球人ならいないはずですので、みなさんも観ましょう。

あ、そうそう、ヒビトがクレーターに落っこちちゃったときに、上から地球によって照らされるシーンがありましたよね。
あそこで最初、UFOが来たのかなとか思っちゃいました(笑) その巨大クレーターの底にはUFOの基地があって……みたいな。
それじゃあ使い古されたSFになっちゃうので、ああいう感じで終わったのはとてもよかったと思います。UFOはUFOのまま、unidentifiedでいいんですよね。
兄弟どちらも英語の発音がひどすぎなのはご愛嬌ということで(笑)


Sigur Rósのアルバムは全部持っていて、先日5月23日に出た復活後初のニューアルバム『Valtari』も購入済みですよ。いやーしかし4年間の休止期間は長かったですね! 今後が楽しみです。
ColdplayはまだCDを全然持っていなくて、その理由は、好きな曲とそうでもない曲の差が激しくて、購入に踏み切れない感じ。今回主題歌として使われた「Every Teardrop is a Waterfall」はすごく好きですね。
最後におまけで、Coldplayを好きになった曲を載せてみます。「Life in Technicolor Ⅱ」です。普通の『Viva La Vida Or Death & All His Friends』には収録されてないけどライブの定番らしいんですよね(「Life in Technicolor」は収録されています。アレンジの違いってやつです)。
この間NHKでやったライブもなかなかよかった。

2 件のコメント:

  1. 個人的に、月の事故ではヒビと殺せと
    その方が、ストーリ絶対面白くなるだろと

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    1. 月に宇宙人がいて、死んだと思っていたヒビトは実は宇宙人に助けられていた。数年後月に来たムッタは宇宙人とヒビトに出会い……とかいうB級ストーリーを観ている間に考えちゃいましたが、やっぱヒビト死んだほうが面白いですかねー。ムッタの心に圧倒的な理由感(あるいは使命感)が生まれることは確実ですね。映画はこの脚本でなかなかおもしろかったです。漫画はどうでしょう。内視鏡検査を四つん這いで入れるデタラメシーンがあるとか聞いて、読むのをためらっています(笑)

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